銭研究室概要

環境にやさしいエネルギーやバイオマテリアルの製造に関する研究

触媒をデザインする

Qian教授 銭 衛華(セン エイカ)

国立大学法人東京農工大学 化学物理工学科
Applied Physics & Chemical Engineering, Tokyo University of Agriculture & Technology

環境にやさしいエネルギーの製造に関する研究で、具体的に燃料油の水素化処理による硫黄フリーのグリーンエネルギーの製造や、酸化脱硫によるガソリンや灯油や軽油の超深度脱硫プロセスの開発、接触水蒸気改質反応を利用して、再生型エネルギー源であるバイオマス由来オイルから燃料電池用水素の製造、固体酸触媒によるバイオマスからバイオマテリアルやバイオ燃料の製造に関する研究を取り込んでいます。

当研究室はこれまで多くの企業と連携し、実績(特許)を出してきました。
共同研究に関するお問い合わせや、調査依頼などのご相談は下記までお気軽に御連絡下さい。

〒184-8588 東京都小金井市中町2-24-16 1号館1F


−略歴−

1984/06/30卒業清華大学(中国)化学及び化学工学科
1987/06/30修了華東化工学院(中国)分子流体熱力学修士
1995/03/25修了東京農工大学工学研究科物質生物工学専攻博士後期
1987/8-1991/12中国石油化工総会社北京石油化工科学研究院研究員
1991/12-1992/3東京農工大学工学部応用化学科、訪問研究員
1995/4-1996/9東京農工大学工学部応用化学科、訪問研究員
1996/10-1998/3東北大学反応研究所附属有機資源・材料化学研究センター ポスドク(飯野研究室)
1998/4-2006/3東京農工大学工学部化学システム工学科 助手(加部研究室)
2002/6-2003/3カナダアルバータ大学化学及び材料工学科客員教授(Murry Gray Lab)
2006/4-2014/1東京農工大学工学部化学システム工学科 准教授
2014/2-現在に至る 東京農工大学工学部化学システム工学科 教授

−主な活動−

●触媒学会 代議員(2014~)
●日本化学工学会 JOURNAL OF CHEMICAL ENGINEERING OF JAPAN 編集委員 (2013~)
●石油学会 石油学会石油化学部委員 (2009~)
●日本エネルギー学会 日本エネルギー学会誌編集委員 (2008~)

−研究室教職員−

・教授 銭 衛華(セン エイカ)
・助教  神谷 憲児

−専門分野−

水素化触媒,クリーンエネルギー製造,バイオマス変換,触媒・触媒工学

−研究テーマ−

・水素化能を制御した重質油の水素化精製触媒の開発
・新規固体酸によるバイオマスの糖化触媒の開発
・バイオオイルの水蒸気改質による水素製造コアー@シェル触媒
・植物油の水素化改質による次世代BDFの製造触媒及びプロセスの開発
・合成ガスあるいはCO2の水素化よりC2+アルコール製造触媒の開発
・新規炭素材料及び固体酸触媒の開発
・植物油の選択水素化改質による化成品の製造
・機能性イオン液体を用いたセルロースからHMF等の製造

−受賞学術賞−

●石油学会誌論文賞(イソブテン、硫化水素および硫黄からのジ-t-ブチルポリスルフィドの合成(第2報)MFI型ゼオライト触媒の性能) (2011/05)
●石油学会誌論文賞 (35Sトレーサー法を用いた高表面積チタニア担持モリブデン系水素化脱硫触媒上における硫黄挙動の解析) (2006)
●野口記念奨励賞(石油学会)、放射性同位元素標識法を用いた水素化処理触媒構造および反応機構の解析 (2003)

-特許-

●アルケンの製造方法、硫化水素の製造方法、アルカンの脱水素方法および触媒
●有機硫黄化合物を含有する液体の酸化方法、酸化触媒、酸化脱硫方法および酸化脱硫装置
●硫化アルケンの製造方法
●触媒及びその製造方法
●セルロース系バイオマスの糖化方法
●セルロース系バイオマスの液化方法
●バイオマス液化燃料の製造方法
●バイオ炭化水素、バイオ炭化水素の製造方法、およびバイオ炭化水素製造装置
●アルコールの製造方法
●潜熱蓄熱基材炭化水素組成物の製造法
●炭化水素組成物の製造方法及び触媒